医者の姿

友人の父親の話。友人の父は内科の専門医で、病院に務めている。家に居ても、医学の講義を聴きに出かけたり、医学書を読んでいたり、医学のレポートを読んでいたりと、常に医療のことで頭を使っているという。休みは週に一日二日あるのだが、一日中ゆっくりしている姿を一度も見たことがないらしい。仕事熱心なのは、こちらとしても助かるのだが、身体は休めるときに休めてもらいたいものだ。といっても、病院などに勤務する医師や看護師の労働環境は過酷なんだそうだ。次から次へ、やらなくてはならないことが現れ、その処理に追われる。診療、治療、勉学など。やるべきことが、なかなか消えることはない。それでも、友人の父親は、笑いながら自分はまだマシだと言い切った。なんでも外科医では、緊急医療を要する現場へ、休暇中であっても呼び出されることがあるんだとか。内科は診断に気を遣い、薬を考える必要はあるが繊細な仕事はそうそうあるわけでもない。しかし、外科は診断はもちろん、手術の場では些細なミスも許されないため、気が全く休まらないと話をしてくれた。そして、他にも労働環境が過酷なところがあるという。産科と小児科だ。詳しくは知らないらしいが、知り合いの医師が次々に辞めていったのが、その二つなのだそうだ。それを考えると、僕の自宅近所にある診療所の医師は、とても優秀であることがうかがえる。長くそこの常勤医をしている男性医師は小児科も兼ねているからだ。友人の父親に話を聞き、ナースバンクで看護師の情報も色々と見てみたが、医療に携わることは辛いことだと再認識させられた。