幼い興味

医療。それは医術や医薬で、病気・怪我を治療すること。医療好意を行うには、それぞれ専門性の高い資格が必要です。<医療資格に関する情報はこちら
治療法は様々で、東洋医学の鍼灸治療に漢方薬。西洋医学の悪いところを直接除去などをする外科治療、薬で治す内科治療。どちらも危険な道具や劇薬を扱うため、病院などでは当然、関係者以外立ち入り禁止の場所で管理している。もちろん幼い頃、それらに幾度も興味をそそられたが、目にすることすらできなかった。だが、入院中のある日。僕はいくつか見ることができたのだ。危険な道具や劇薬を。……手術の日に。僕は吸引器具を取り付けられ、手術室に運ばれた。甘い香り、動くベッド。麻酔の原液は見れなかったが、麻酔を吸うことができた。薄れない意識の中、僕は色々なものを見ることができた。名前がわからないものばかりだが、メスだけはわかった。手術室には人がいっぱい居るものだと思っていたが、執刀医の他には二人の看護師。子供の良性腫瘍摘出には、これで十分なのだろう。先程まで嗅いでいた麻酔とは別の何かを嗅がされ、ようやく僕の意識が途絶えた。夢などなく、気がついたときには夕方だったのを覚えている。午前に手術を始め、目覚めたのは夕方。おやつの心配をしたとき、笑いながら母が遅いおやつをくれた。痛みはなかったが、左腕には違和感。その正体は、人生初の点滴針。点滴は稀に、血がホースの方へ滲んでしまい、流れを強めなくてはならなくなる時がある。あれの痛みは、なかなか味わうことのない程の激痛だった。そのとき僕にとって、点滴も「医療で使う危険な道具」にランクインしたのは言うまでもない。