優しいプロ意識

彼女が道端で倒れた。数ヶ月前のことだ。普通に会話をしながら歩いていたのだが、突然意識を失い、倒れてしまった。急なことで驚いたが、なんとか腕で地面に倒れるのを防ぎ、そっと、壁にもたれるように座らせた。周りの通行人の方々も気になるのだろう。立ち止まり、声をかけて下さったが、それを気にかける余裕は僕にはなかった。携帯電話で簡単な場所を伝え、救急車を読んだ。そのとき、たまたま医療知識のある方に教わったのだが、座らせるより頭を僅かに高くして、横にさせた方が安全だという。さっそく、実行に移し救急車を待つことに。救急車が来ても、交通に混乱は起きなかった。気を利かせた通行人の方が、近くの交番まで知らせ出てくれていたのだ。状況を素早く判断した警察官の方々が、交通整備をくれている傍らで、救急隊の方々に現状を説明した。僕のちぐはぐな説明でもうまく把握をし、適切な緊急医療を行う姿を見て、プロとしての立ち振る舞いを目の当たりにした。このようなプロ意識はレバレジーズ以外で初めて見た気がする。付き添いを頼まれた僕は快諾したのだが、どう考えてもこの場では足でまとい。場所をとるだけで、なんとも肩身が狭いとも感じた。医療は時として、生死を分かつ重要なこと。如何なることも想定しながら、迅速な処置と判断をしているのが見て取れた。そして、受け入れ先の病院につくとすぐに、医師へ現状の説明と症状を伝えてくれた。「たとえ結果が重い病気でなくても、また何かあったら呼んでください。呼ばれて、ただの貧血であっても安心するだけで、咎めはしないから」そう言い残し、去ってしまった救急隊の方々。これが人の命を背負う人のプロ意識なのだと感じた。数時間後、彼女は普通に歩くことが出来るまでになった。倒れた原因は、貧血だろうとのこと。僕が体験した、田舎町での小さな出来事。